一般不妊治療

不妊症とは

不妊治療

赤ちゃんが欲しく、避妊しない通常の性生活がある場合には、1年以内に約80%、2年以内には約90%妊娠します。しかし一定期間を過ぎても妊娠しない場合、その後いくらタイミングを取っても自然に妊娠する可能性は低くなるため、不妊症と診断することが出来ます。

不妊症と診断できる期間は、年齢によって異なります。一般に、年齢が高い夫婦・カップルでは妊娠できない期間が比較的短くても、それ以降自然妊娠する可能性は低くなりますし、年齢が若い夫婦では不妊期間が比較的長くても、その後自然に妊娠する可能性は残っています。日本産婦人科学会では、その期間を1年としていますが、年齢が高い場合には、妊娠しない期間が1年未満でも、より早期に検査と治療を開始したほうがよいと考えております。

不妊症の原因

不妊治療の原因

不妊の原因はさまざまであり、女性または男性のどちらかだけに原因がある場合もあれば、両方に原因がある場合、また原因がわからない場合もあります。

不妊症の治療を開始する前には、不妊原因が何かを精査する必要があります。
排卵因子、卵管因子、造成機能障害の頻度は高く不妊症の3大原因といわれています。

女性側の原因

排卵因子(排卵障害)

月経周期が25日~38日型で、基礎体温が二相性の場合は心配ありませんが、これにあてはまらない方(月経不順)は、排卵障害の可能性があります。
男性ホルモンの分泌亢進が起きる多嚢胞性卵巣症候群や乳汁を分泌するプロラクチンの分泌亢進が起きる高プロラクチン血症が原因となったり、急激なダイエットによる体重減少によっても月経不順が起き排卵障害が引き起こされることがあります。また、20~30歳代で卵巣機能が低下する双発卵巣不全でも排卵が障害されることがあります。

卵管因子(閉塞、狭窄、癒着)

卵巣から排卵された卵子は卵管を通って子宮に移動します。性器クラミジア感染症や手術の癒着、また子宮内膜症により卵管の閉塞や卵管周囲の癒着があると、卵子が卵管を通れなくなり不妊症になることがあります。特に、女性ではクラミジアに感染しても無症状のため気づかないことがあります。

子宮因子(子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど)

子宮筋腫、特に粘膜下筋腫は受精卵が子宮内膜に着床するのを妨げる(着床障害)ため、不妊症になります。同様に一部の子宮内膜ポリープも着床障害の原因となります。・頸管因子(子宮頸管炎、子宮頸管からの粘液分泌異常など)
排卵期には透明で粘調なおりものが増加することで、精子が子宮内に貫通しやすくなりますが、子宮頸部の炎症などにより頸管粘液量が減少すると不妊症の原因となります。

免疫因子(抗精子抗体など)

一部の女性では、免疫異常により精子を障害する抗精子抗体、特に精子の運動を止めてしまう精子不動化抗体を産生されることがあります。これらの抗体は、頸管粘液に分泌されて、精子の運動や卵子との結合が妨げられ、不妊症になることがあります。

原因不明

不妊症の検査をしても、どこにも明らかな不妊の原因が見つからない場合で、不妊症の10~15%を占める。

男性側の原因

造精機能障害

射精される精液の中の精子の数が少ない、もしくは運動率が低下している、奇形率が多い場合に、受精する能力が低下します。精子が作られるためには、男性ホルモンなどのホルモンが関与し、精子が徐々に成熟し、受精する力のある完成精子になるには、前立腺や精嚢から分泌される栄養成分が必要になります。しかし、男性側に造精機能障害があっても、ある程度の数の精子があれば人工授精で妊娠が可能です。さらには、1個の完成精子がいれば、顕微授精で妊娠することも可能です。このため、不妊治療では、造精機能障害の原因を深く追求するよりも、人工授精や体外受精、顕微授精など、妊娠に結びつく治療が優先されます。

性機能障害

有効な勃起が起こらず性行為がうまくいかない勃起障害(ED)と射精ができない射精障害があります。EDの原因には動脈硬化や糖尿病を一因とする神経性、血管性、また心因性のものがあります。

精路通過障害

精巣内で作られた精子が、尿道を経て精液中に精子が出てこない閉塞性無精子症があります。閉塞した精路を再建したり、精巣内の精子を採取し顕微授精することにより不妊症を治療することができます。

不妊症の検査

治療を始めるにあたって推奨される検査ですが、検査を希望されない場合は診察時に医師にご相談ください。

女性の検査

①ホルモン基礎値

女性の月経には沢山の女性ホルモンが関与しています。時期によってホルモン値は増減するため、適切な検査結果を得るためには適切な時期に検査する必要があります。

月経中◆FSH(卵胞刺激ホルモン) 
◆LH(黄体化ホルモン)

脳の下垂体から分泌され、FSHは卵胞(卵子が入っている袋)を育て、LHは排卵を起こし黄体を形成する。FSHとLHのホルモンの比率の異常は排卵障害を誘発します。
◆エストロゲン(卵胞ホルモン)  
卵巣から分泌される女性ホルモンで、子宮内膜を厚くし頸管粘液を増やします。卵胞の発育などを評価します。
◆テストステロン(男性ホルモン)
男性ホルモンの一種で、副腎という臓器や卵巣から分泌されており、分泌が多いと月経異常を誘発する。
◆プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)
乳腺の発達と乳汁分泌を促すホルモンで、高値の場合、排卵、卵胞発育や着床に影響を与える。
排卵後◆エストロゲン(卵胞ホルモン)  
卵巣から分泌される女性ホルモンで、子宮内膜を厚くし頸管粘液を増やします。卵胞の発育などを評価します。
◆プロゲステロン(黄体ホルモン)
排卵後の黄体から生産され、高温期を維持し、内膜を着床しやすくする。
②甲状腺ホルモン(TSH、FT3、FT4)

TSHは脳下垂体から分泌される甲状腺を刺激するホルモンで、FT3・FT4は甲状腺から分泌されるホルモンです。甲状線疾患にはバセドウ病を代表する甲状線機能亢進症や橋本病を代表とする甲状線機能低下症があり、両方とも20~30代の女性の患者さんが多い疾患です。甲状線ホルモンは女性ホルモンの分泌にも関係しているため、甲状腺疾患による月経不順や無排卵はないかを調べます。

③AMH(抗ミューラー管ホルモン)

卵巣内に今後排卵される卵胞(卵子)の数をホルモン値より推測する血液検査です。あくまでも残存する卵の数の目安であり、AMHは個人差が大きいもので、数値を上げたり下げたりする治療はありません。月経周期と関係がないため、いつでも採血ができます。

④クラミジア

性感染症は不妊の原因となります。陽性の場合はご夫婦、パートナーの治療が必要になります。また、卵管造影検査前に陰性であることを確認する必要がります。

⑤卵管造影

タイミング療法・人工授精の実施に伴い精子が卵子と出会うための卵管が閉塞していないか確認する検査です。検査では、子宮腔から卵管へ一定の圧がかかり、卵管に狭窄や軽い詰まりがあって妊娠しにくい場合、この過程で狭窄や詰まりが解消して卵管の通過障害が改善することがあります。検査後、約3~6周期程度妊娠率が上がることが確認されています。当院では検査に対応していないため、近隣施設での実施となります。

男性の検査

①精液検査

精子の数や運動精子数を調べます。精液の状態次第で治療法が異なりますので、早めの検査をお勧めしております。ご自宅で当院からお渡しした容器に3~4日禁欲後に精子を採取しご持参いただきます。

不妊症の治療

当グループでは、傘下の永井産婦人科病院、武蔵境いわもと婦人科クリニック、当院で連携し、包括的に不妊症の治療を行っております。

ステップアップ方式

タイミング法

人工授精(AIH)

高度生殖医療
体外受精/顕微授精/胚移植/胚凍結

当院では、タイミング法のみを提供しております。当院でタイミング法を3~4回行い、もし妊娠に至らない場合は、永井産婦人科病院での人工授精(AIH)もしくは武蔵境いわもと婦人科クリニックでの人工授精(AIH)および体外受精と治療を進めていただいております。他施設への紹介も可能です。

当グループでは、タイミング法3~4回、人工授精3~4回を目安としてステップアップをお勧めしております。検査にてAMHが低値の方、40歳以上の方は早めのステップアップをお勧めする場合がございます。

タイミング法

最も妊娠しやすいタイミングで性交渉を行う方法です。基礎体温や超音波検査で卵胞の大きさを測定し排卵日を予測します。

人工授精(AIH)

タイミング同様に排卵日を特定し、子宮の入口から管を入れて、濃縮処理した精液を子宮内へ直接注入する方法です。通常、タイミング法の次のステップで行う治療法となります。精子を濃縮することが可能なため、精子の数が少ない場合でも人工授精の対象となることがあります。

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